なんとなく読みたい世界史豆知識 その1

皆さん、こんにちは!そしてはじめまして!

まるさんかくです!

 

初投稿では、皆さんが1度は耳にしたことのあるこちらのフレーズから!

 

「パンがなきゃお菓子を食べればいいじゃない」

 

このフレーズはフランスの有名な王妃マリー・アントワネットが言った有名なセリフですね!

 

フランスの貧しい民衆が小麦の高騰のせいでパンを食べれないって言ったのに対してこう返してフランス革命の引き金になったよね?っていう感じで皆さん覚えていらっしゃると思いますが…

 

実はこれ結構間違いが多いって知っていましたか?

 

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マリー・アントワネット


 

実はまず前提として、これマリー・アントワネットが言ったか定かじゃないんです😅

 

このフレーズは啓蒙主義の政治哲学者であり、フランス革命の父でもあるルソー(ジャン・ジャック・ルソーが自伝の「告白」でとある王女が言っていた言葉と書いています。

 

 

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ルソー

 

しかし、ルソーの自伝が書かれていた1674年頃、マリー・アントワネットはまだ9歳でフランスにもいませんでした😅

ルソーはフランスにいたので、知るはずがないんです。

 

 

しかし、アンチ王政派にはまさに王妃の悪行を広めるのにピッタリのフレーズとして使われているうちに、マリー・アントワネットの名言として知られてしまったという諸説があります。

 

あと、実はこのお菓子って単なる砂糖沢山のお菓子じゃなくて「ブリオッシュ」のことを指しているんです。

 

ブリオッシュは当時のフランスでは普通のパンより小麦粉を使わないため普通のパンの半分ほどの値段で買えました。

 

その上、フランスの法律でも「パンの値段が高騰したら、ブリオッシュに合わせるように」という法律があったほどなんです!

 

そう考えると、結構このフレーズってある程度筋は通っているんです。

 

 

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政治のために悪意ある失言として広まったこのフレーズですが、実際はなんてことはない普通の王女様の呟きだったのです。

 

この記事を見て、ブリオッシュが食べたくなったらぜひパン屋さんに向かう道中で、マリー・アントワネットやルソーについて調べながらゆっくり買いに行ってみてはいかがでしょうか?

 

おすすめの資料

マリー・アントワネットの料理人

白川晶原作 里見 桂 絵

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この本はフランスに嫁いだマリー・アントワネットについて行った磯部小次郎という日本人が料理人として活躍する漫画です!(今現在は確かに打ち切りになりました😅)このイラストがこの諸説にかなり近いイメージだと思います!